今回は京都市交通局(地下鉄)です。
このテープの特徴は、
駅ナンバリング導入前!
実は駅ナンバリング導入後もテープは使われていました。
本当は導入後の方が貴重です。
地下鉄烏丸線について
京都市初でもある地下鉄烏丸線は1981年に北大路~京都間で開業しました。
その昔は京都市電(路面電車)が各地を走っていましたが1978年に全廃。地下鉄の工事は進んでいながらも一旦バス事業のみの期間を経て1981年に地下鉄が開通。
その後1988年に京都~竹田間、1990年に北山~北大路間、1997年に国際会館~北山間と順次延伸していき全通しました。
1988年より近鉄線の新田辺駅まで相互直通運転を開始していて開業当初は4両編成だったのも竹田駅延伸後はすべて6両編成に統一されています。
直通運転は2000年に近鉄奈良まで伸ばされました。そして同じ年にスルッとKANSAIのカードが利用可能に、2007年にはICカード「PiTaPa」が導入されるなど乗車券類は多様化されています。
テープ制作は…?
さて、地下鉄のテープといえば大阪スタジオ制作のものもありますが、基本的には無地ラベルが特徴で簡単に言うと制作が分かりません。
声優さんなどからKRKではないかとも言われています。声優さんは市営バスの方でもお馴染みです。
放送の特徴としては日本語放送の後に英語放送が入ります。
日本語放送についてはエレベーターの位置(ホーム前寄り・中ほど・後ろ寄り)と無人改札口の位置が各駅発車後に行われ、到着前は出口扉の案内も入ります。
英語放送は※ネイティブの方を起用し、始発発車前と各駅発車後のみ行われます。当時にしてはなかなか充実した放送内容だと言えそうです。
テープの規格は等速。2チャンネルに分かれているものもあります。
※ 他の事業者では日本人がカタコトで英語を読み上げていた例もある。
制作年で異なる中身
この地下鉄のテープから音声合成に変わるタイミングははっきりしていないのですが、おそらく平成16年末~平成17年頃だと思います。
平成16年というと駅ナンバリングが導入された後のお話で且つ、11月26日には地下鉄東西線が開業しているので、もしオークション等で出てきたら大変貴重な品となりそうです。
ちなみに今回紹介しているこのテープの制作年は平成12年。
近鉄との相互直通運転で奈良まで伸びて少しして作られたものです。恐らくCMの変更で更新された時のものでしょう。
直通運転するからと言ってもワンマン区間は竹田まで。竹田からは車掌乗務になるため、竹田から先の放送は一切入っていないのも特徴です。
市営バスではPiTaPa導入時(2007年)にテープは全廃となった。
それでは一昔前の地下鉄烏丸線の放送をお楽しみください。