車内放送

【放送テープ】姫路市営バス 姫路駅南口→姫路駅南口

今回は姫路市営バスについてのお話です。
このテープの特徴は、

僅少な声優さん!

エンドレスエコー製と大手ながら声優さんは他では聞くことができないので、姫路市営バス限定と言っても良いほどです。

姫路市営バスについて

姫路市営バスは姫路駅をターミナルとして22路線44系統の路線を運行していましたが、2010年に市営バス事業は廃止され路線は神姫バスへ移されました。

姫路市の交通局としてはバス事業の他にモノレールとロープウェイをも運行していましたがモノレールについては1979年に廃止済み、ロープウェイは神姫バスへ移管されています。

1946年に市営の乗合自動車業務を開始したのが始まりで、当時は車両が足らずトラックに幌をかけて客席を取り付けた「幌バス」が走っていたという、今では考えられない運行形態をとっていました。

自家用車の普及は言うまでもありませんが、重化学工業の衰退などの影響を受けていたため2006年時点では11億円を超える額にまで達しており、様々な合理化が行われてきた結果交通局の事業廃止にまで至っています。

このような理由で周辺の明石市営バス(2012年)、尼崎市営バス(2016年)も他の事業者へ委譲する形で廃止されており、兵庫県内で残る公営バスは神戸市と伊丹市のみなのです。

存在が貴重な公営バスについてはこちらの記事中に簡単にまとめてあるので是非覗いていってくださいね。

車両に関しては民営化で大半が神姫バスに引き継がれましたが、芸陽バス(広島県)と富山地方鉄道バスで計3台が移籍しています。

芸陽バスに移籍した日野ブルーリボン(西工架装車)

神姫バス移管後も現役、庄田線

現在も神姫バスの98系統として運行されているこの庄田線。市内循環というだけあって運行範囲はとても狭く、山陽電鉄の飾磨駅までも伸びていません。

(姫路)中央病院前~庄田間は一つ奥まった道路を走っており渋滞回避も視野に入っていそうです。

運行本数は平日で西回りが6~13時台に毎時1~2本、東回りが16時~20時台に毎時1~2本とかなり限定的です。

変更された停留所名

・袋尻北口 → 堀川町
・北条 → 姫路総合庁舎南
※姫路市役所前などの地名の追加は除いています。

姫路市営バス=エンドレスエコー

姫路市営バスと言えば4トラでエンドレスエコー制作ですね。

最新の手持ちが平成12年なのでその頃に音声合成化されたのでしょう。

もちろん音声合成化後に神姫バスへ移されたので神姫バス時代のテープは存在しません。

始発に流れる音楽は全線で流れるわけではなく、どの基準で収録されているかは不明です。

音源自体はフリーなようで2018年5月11日放送のクレヨンしんちゃん「AIロボガやってきたゾ」の中で野原家のテレビの天気予報のシーンで流れます。私も聞いたときはとても驚きました。

冒頭でもお話した声優さん事情。予算の都合なのか声優さんに関しては姫路市営バスでしか聞けません。

「~前」のイントネーションが関西らしいのも特徴の一つです。停留所中のCMや注意喚起も姫路市に関するものが多いです。

それでは姫路市営バス時代の放送をお楽しみください。