車内放送

【放送テープ】中国バス 車庫前→福山駅

さて、今回は中国バスのお話です。
このテープの特徴は、

とにかく不人気!

イベントなどで出品されるテープの中でも1位2位を争うほど売れ残りが多い路線です。

中国バスについて

中国バスは福山・尾道・三原市を中心に広島県の東部の広範囲に路線を持つ会社です。

しかしながら現在の中国バスとは両備バスが設立した新法人である「株式会社中国バス」であり、それまでの「中国バス株式会社」はローカル路線の乗客減少高速バスの過当競争などが原因で2007年に破産手続きが開始され、2010年10月19日付で破産廃止となっていまいました。

1931年に設立された新市自動車が始まりでしたが、約80年の歴史に幕を閉ざすこととなりました。

前回の記事(井笠バス)でも破産のお話が出てきましたよね。その頃には既に「株式会社中国バス」の設立後のお話なので両備ホールディングスはかなり力をもっていることになります。

また、両備ホールディングスに属しているバス会社のカラーリングはほぼ同じなのでどこに行っても変わり映えしないのもこの辺りの地域の特徴だとも言えそうです。

【現存】もう着いた!

現在も残るこちらの路線。テープラベルでは全て「車庫前」表記ですが正しくは多治米車庫前です。

多治米車庫発着の路線は福山駅までですが、経由地がいくつかあります。その中でも敢えて今回は短く面白みのない古地経由のものを選んでみました。

停留所の数は10もなく、全区間乗車しても僅か200円所要時間は10分というとってもコンパクトな路線です。

多治米車庫は中国バスと井笠バスカンパニーの福山営業所でもあり、中国バスの整備工場でもあるので規模はかなり大きいです。

多治米車庫を出たバスは県道22号線へはすぐ合流せず、住宅などが集まる古地を経由して大通りへ出て福山駅まで行きます。

経由違いも含めてこの路線は通勤・通学輸送の他に病院通院客の足ともなっていそうです。

変更された停留所名

・競馬場 → エフピコアリーナふくやま前
・体育館前 → 総合体育館北

旧体育館の老朽化に伴って競馬場跡地に新しく総合体育館を建てたとのことです。

中国バス=国際

中国バスは昔から国際企画(現 ケイエムアドシステム)の制作で、声優さんも年によって違います。

平成初期は松原さん、中期は古沢さん、後期は森田さん(例外で古沢さん)というように推移していってます。音声合成化後も森田さんが担当されており、まさに国際企画一心といった感じです。

今回のテープは平成13年と中期なので古沢さんで、一番面白くない制作年なのです。

というのも平成初期では主要停留所では童謡が流れていたからです(例 福山駅発車時にはBGMとして「汽車ポッポ」が流れた)。

それに比べると、ピンポンパンのチャイムだけになり、なんとも無機質になってしまったことか…。

そして今回紹介する路線で言えば福山駅近辺以外でのCMは一切入っておらず、ひたすら停留所を読み上げるだけなので本当に面白くないのです。

不人気でイベント出品で売れ残ってしまうのも無理はないですね。でも初期制作のBGM入りは聞いてて心地良いので是非入手してみてくださいね。

それでは中国バス株式会社時代の放送をお楽しみください。