今回は近江鉄道バスのお話です。
このテープの特徴は、
もはや国宝レベル!!
どういうことなのでしょうか?
制作年が昭和47年とかなり古く、放送内容にも要注目です。
近江鉄道バスについて
近江鉄道バスは滋賀県の南北広く路線を持っており、自治体からのコミュニティーバスも一部受託運行しています。
彦根・長浜地区は子会社である湖北バスが運行しています。
西武グループということもあって、バスの塗装は基本的にライオンズカラーとも呼ばれる白地に青、赤、緑のラインが入り、正面にはライオンズのマークまで入ります。
西武バスの中古車で近江にやってくる車も少なくはないようです。
意外にも滋賀県民のライオンズファンが多いのはこの影響があるせいなのかもしれません。
路線は現在湖国バスへ
さて、今回の路線は現在の湖国バスの木之本米原線にあたります。
路線名だけざっくりしていて実際はいくつも枝分かれした行き先があり、長浜駅発着もそのうちの一つです。
長浜駅を出ると県道556、234号線を下っていくというもの。米原高校前を通っているので途中国道8号線へ出るようです。
長浜駅から国道平方間の運賃は現在180円ですが、放送中にも出てくるように当時は30円でした。時代を感じますね。
当時の制作はエンドレスエコー
近江鉄道バスといえば大阪スタジオ制作。
あの大人気京都市営バスをも手掛けている制作会社ですが、当時はエンドレスエコーを採用していたようです。
路線や製作年にもよるのかもしれませんがこのテープの場合業務放送前と終点後にオルゴールが流れます。
現在のようにチャイムをデジタルで制作もできなかった時代ですのでメロディーといえばこれが精いっぱいだったのでしょう。個人的には不気味に感じます。
当時のテープの規格は4トラで2チャンネルで往復収録でした。
今では考えられない放送の数々
さて、放送のうち現在と異なる何かを簡単にまとめてみました。
国道平方までの運賃は30円でございます。
→現在の初乗り運賃は180円です。
500円、1000円の両替はできませんので、ご面倒様ですが乗車券をお買い求めの上ご乗車願います。
→当時は100円も紙幣だった時代。現在は1000円の両替までばっちりできますね。窓口等でバスの乗車券を買って乗る方式も路線バスではもうほとんどありません。
揮発油や多量のマッチなどの危険物は絶対に持ち込まないように願います。
→今こんなもの持ち込む人なんて居ないでしょう。ただ、持ち込み禁止の危険物として乗車口等に貼られてあるステッカーでは「マッチ」の文字は健在です。
では、昭和47年当時へタイムスリップしたつもりでお楽しみください。