車内放送

【放送テープ】神姫バス 福崎車庫→姫路駅前

今回は神姫バスについてのお話です。
このテープの特徴は、

時代を感じるローカルCM!

神姫バスについて

1927年に神戸市須磨区に神姫自動車株式会社を設立したのが始まりで、宇治川電気(現 関西電力)の資本が背景にあります。

戦時統合で規模を拡大し、1941年には実に14社をも合併しています。

神姫バス株式会社に商号を変更したのは1972年のことで、その前にも二度変更した経緯があります。

2000年代に突入してからも神戸市の定期観光バスを神戸市交通局より譲受、明石市営バスや姫路市営バスからの路線移管など路線網は拡大し続けています。

子会社として神姫グリーンバスやウエスト神姫、神姫ゾーンバスなどがあります。

廃止された営業所と支線

さて、今回紹介する系統は現在の84系統にあたります。

その昔は福崎営業所が存在したようですが今は無くなり、平成に入ってからは代替として同じ福崎町内に井ノ口車庫が設けられているとのことですがこれが今回で言う福崎車庫のことなのかは定かではありません。

そして現在も残る井ノ口車庫ですが車庫発着の便は無く、すべてそれぞれの発着地まで回送させているようです。

福崎地区は工業団地や大学もあって人口も2万人を超える町ではあるものの、バス路線の衰退が進んで営業所の廃止はもちろん支線も廃止となってしまいました。

今回紹介する車庫発着のものもこの支線に該当します(路線図に赤線で書き足してあります)。

また、元々は福崎駅より奥まで路線が伸びていた時代もありました。

路線概要を簡単に説明すると播但線沿いに国道312号線をひたすら下っていくだけ。なるほど福崎地区以外はほとんど鉄道線でことが足りてしまうのも納得です。

変更された停留所名

・マリア病院前 → 国道マリア病院
・姫山公園(博物館・美術館前) → 姫山公園北(医療センター・博物館・美術館前)
・国立病院前 → 姫山公園南
・姫路郵便局前 → 警察前

神姫バス=KRK

神姫バスと言えば4トラで制作はKRKですね。2チャンネルに往復(経由違い含む)収録されているのも特徴です。

また、篠山や網干の一部地域では大阪スタジオを採用しています。

声優は船渓(ふなたに)さん。音声合成化後も引き続いて担当しています。船渓さんのアナウンスは神姫バスの他に京阪電車や南海電鉄でも聞くことができ、テープに関して言えば長崎バスの一部や関西空港交通、南海バスのコミュニティー路線でも聞くことができます。

実はこのテープ、ボールペンででかでかと「不良」と書かれていますが、実際の再生には全く問題なし。特にスポンジが潰れているなどの症状もなく信号音をうまく読まないデッキ側の接触不良の問題がありそうです。

とはいえ、再生に支障ないわけですので「不良」「ダメ」「×」の文字を見つけても積極的に、とは言いませんがまずは手を差し伸べてみましょう。

デジタルと違って修繕することができるのもアナログの醍醐味です。

ローカルCM「インテルナきたむら」

平成12年制作に似つかわしくないCMが大手前通りで流れます。それは高級家具店「インテルナきたむら」。

1897年創業の老舗家具店でしたが、近年ホームセンターなどの安価で入手できるチェーン店が進出したことにより客足が流れていき2001年6月に倒産してしまいました。

かつてはTVCMでお馴染みだったこともあり、関西でお住まいの方にとってはご存じの方も多いのでは?

テープの制作が2000年8月ということなので倒産寸前の時のもの、ということになります。テープもすべてがこのCMが流れるわけではないのでインテルナきたむらのCM、特に音楽入りが入っていたらとても運が良いです。

そういう意味でも大変貴重なCMが入ったテープ、ということになります。

 

それではローカルCMに注目しながらお楽しみください。